今年の Google I/O 2026 にて、Antigravity 2.0 がリリースされました。
前のバージョンからの大きな注目点の一つが、Browser Subagent が最初から組み込まれていることです。エージェントが自分で Chrome を立ち上げ、実際のウェブページを開いて操作・確認まで行ってくれる、というのは、開発のワークフローを大きく変えてくれる機能です。
ところが、Windows 版では困ったことが起きます。Browser Subagent を起動しても、肝心の Chrome ウェブブラウザが起動してくれないのです。
原因は HOME 環境変数
色々と調べてみたところ、原因は環境変数にありました。
Browser Subagent は、起動する Chrome のプロファイルなどを探すために HOME 環境変数を参照しています。これは Linux 環境や macOS 環境を想定した作りで、これらの環境では HOME 環境変数が標準で設定されているため、何の問題もなく動作します。
しかし、Windows 環境にはそもそも HOME 環境変数が存在しません。Windows でユーザーのホームディレクトリを指すのは USERPROFILE という別の環境変数だからです。その結果、Browser Subagent が HOME を見に行っても何も得られず、Chrome の起動に失敗してしまう、というわけです。
解決方法
原因が分かれば対処は簡単で、Windows 側に HOME 環境変数をセットしてあげれば OK です。
PowerShell を起動して(管理者権限は必要ありません)、以下のコマンドを実行します。
[System.Environment]::SetEnvironmentVariable('HOME', "$env:USERPROFILE", 'User')
これは、ユーザーのホームディレクトリを指す USERPROFILE の値を、そのまま HOME 環境変数としてユーザー環境変数に設定する、という意味のコマンドです。第 3 引数に 'User' を指定しているので、システム全体ではなく、現在のユーザーに対してのみ設定されます。
なお、この設定はレジストリに書き込まれるため、一度実行すれば永続的に有効です。Windows を再起動しても消えてしまうことはないので、毎回やり直す必要はありません。
再起動して確認する
あとは Antigravity 2.0 を再起動してあげれば、設定した HOME 環境変数が読み込まれます。
これで、Browser Subagent から無事に Chrome を起動して、ウェブページに介入していくことができるようになります。 /browser スラッシュコマンドを使ってみてください。期待した動作を目にすることができるかと思います。
まとめ
Antigravity 2.0 の Browser Subagent が Windows で Chrome を起動できないのは、HOME 環境変数が存在しないことが原因でした。PowerShell でワンライナーを実行して HOME をセットし、Antigravity 2.0 を再起動するだけで解決します。
Windows で Browser Subagent がうまく動かずに困っている方は、ぜひ試してみてください。