ErgoDash Build Log 10
このほど、 ErgoDash を組み立てました。
最終的にはちゃんと組み立ては終了し、実際に使い始めています。もしErgoDashを作ってみようかな、とお思いの方が今後いらっしゃった際に、僕の経験が少しでもお役に立てるように、Build Logを日々残しておきました。このエントリは、その第10回です。これにて最終回となります。
- ErgoDash Build Log 1
- ErgoDash Build Log 2
- ErgoDash Build Log 3
- ErgoDash Build Log 4
- ErgoDash Build Log 5
- ErgoDash Build Log 6
- ErgoDash Build Log 7
- ErgoDash Build Log 8
- ErgoDash Build Log 9
- ErgoDash Build Log 10
2020/08/28
キーキャップが届くまでのんびりキーマップを考えていこうと思っていましたが、なんと今日の午前中にキーキャップが入った箱が届いてしまいました。
早速箱を開けると、思っていたよりも色合いが可愛いキーキャップが入っていました。
並べると、こんな感じです。かわいいです。
キースイッチの動作確認は全部終わっているので、あとはキーキャップを付けていけば完成です。
まず取り付けたのは、2uのキーです。スタビライザーを付けてあるので、どんな感じになるんだろう、と思って最初に選びました。
キーキャップを取り付けるのに、意外と力が必要です。
スタビライザーにもちゃんと刺さっていて、良い感じです。押したときに、確かに「カチャ、カチャ」って音がします。これがいろいろな人が言ってる音ですね。個人的にはあまり気にならないですが、敏感な人には耐えられないかもしれません。もちろん、スタビライザーのおかげで、端っこを押しても、ちゃんと全体が押されるようになってます。
次に、ブラインドタッチの基準となるキーに赤のキーキャップを被せて、他の英字に白のキャップを被せていきました。
左手側にまずは挿しました。どのキーについても、押し心地と押下時にキーコードがちゃんと送られています。大丈夫そうです。
次に、右手側に着手しました。同じように、ブラインドタッチの基準になるキーに赤を、他の英字には白を、それぞれ挿していきます。
ここまで組み立てて、自分の名前「yoichiro」など打ち込んでみました。すると、なぜか「i」のキーを押し損ねることが多いことに気がつきました。気のせいかな、と思ってたのですが、打てば打つほど、「i」のキーは「ちゃんと押し込まないとキーコードが送られない」状態だと感じ始めました。
真っ先に「ハンダやり直しかな」と思いましたが、その直後に、「あ、もしかしてアレかな」と別の理由を思いつきました。そう、心当たりというか、不安材料を一つ残していたのです。
(ここからは、組み立てたErgoDashで書いています。)
Backlight LEDを取り付けた際に、2つのキーについて、油断してしまって、LEDが浮いた状態でハンダ付けをしてしまいました。ちゃんとついていれば、以下のようにLEDがしっかりとキースイッチについた状態になります。
しかし、マスキングテープの固定が甘かったせいか、ハンダ付けした後に、LEDが浮いてしまっているのに気がついてしまいました。強引に押し込んでみたのですが、最終的にはちょっと浮いたままの状態になってしまいましたが、「ま、いっか」とあまり気にせずに先に進んでしまったのです。
このLEDの浮きが、キーキャップをかぶせた後に、キーを押し込んでもLEDが邪魔をしてしまい、下まで押せずに結果キーコードが送られない、という事態を引き起こしていた模様です。
これではストレス極まりない状態なので、LEDの取り付けをやり直すことにしました。そのためには、ハンダ付けされたところから、ハンダを取り去らなければなりません。
そこで、購入しておいた「ハンダ吸い取り器」の出番です!
これは、ものすごい吸引力で、溶けたハンダを吸い取ってくれます。まず、注射をするように、押し込みます。
そして、ボタンを押します。すると、強力な吸引が発生します。
怖いくらいの勢いです。試しに、練習用基板を使って、吸い取りを試してみました。なんと、きれいにハンダが吸い取られ、実装してあった抵抗をきれいに外すことができました。
3mm LEDの取り外しに取り掛かります。まず、取り付けてあったアクリル板を外して、裏側の基板にアクセスできるようにします。そして、ハンダ吸引器を使って、LEDの足元のハンダを吸い取ります。見事、吸い取りができ、LEDの取り外しに成功しました。しかも、短時間に取り外し作業ができたので、基板を焦がすようなこともありませんでした。
そして、LEDの再実装を行います。今度は、浮いてしまうことのないように、しっかりとマスキングテープで固定をしました。
しっかりと取り付けることができた模様です。
さあ、再度キーキャップを取り付けていきます。キータイプを確認しながら取り付けていきましたが、幸いにも他の全てのキーについては、無事キータイプは問題ないようです。
やったぁ!感無量です!自分だけのキーボードを手にすることができました!
Underglow LEDについては、かなり明るく点灯しています。それに対して、Backlight LED については、昼間だとついているのかどうか、さっぱりわかりません。まあ、Backlight LEDとはそういうものだとは思いますが、もう少し明るくしてあげても良かったかなぁ、と。今回は抵抗として390Ωを使いましたが、もっと低いものを適用しても良かったかもしれないです。
後日談として、Backlight LEDの明るさを変化させるためのキーコードも定義されていて、明るさMAXにしたら、めっちゃ明るく光りました。下の写真は、明るさを最大にした際のLEDの点灯具合です。特に透過ではないキーキャップで、しかも真っ昼間でこの明るさなので、Backlight LEDとしては十分かな、と思います。これが470Ωだったとすると、もう少し暗かったのかもしれません。
作ってみないことにはわからないことですし、何も諦めることなく、最後まで確実に作れたのは、大満足です。ホッとしましたし、これを使い倒していくのが楽しみでなりません。