Web Serial APIでブラウザからシリアルデバイスを操作する

最近のウェブブラウザは、かつてはネイティブアプリケーションでしか実現できなかった機能を次々と実装しています。その中でも今回注目したいのが「Web Serial API」です。この API を使うことで、ウェブブラウザから直接シリアルデバイスと通信できるようになります。マイコンボードや IoT デバイスを制御するウェブアプリケーションが作れるなんて、ちょっと前までは考えられなかったですよね。 Web Serial API とは Web Serial API は、ウェブアプリケーションから...

ウェブブラウザとハードウェアの関係

今回は、ウェブアプリからハードウェアを制御する話をちょっとしてみたいと思います。 今日のウェブブラウザの立ち位置 ウェブブラウザが世の中に登場してからすでに長い時間が経過しています。パソコンをお持ちの方々は、そのほとんどの時間をウェブブラウザの中で過ごしているはずです。もはやパソコンに直接インストールされているWindowsやmcOSといったOSが何であれ、ウェブブラウザさえ使えれば大半のことができるようになった、今はそんな時代です。ウェブブラウザがOSである、そんな言い方もあながち間違...

HTTP APIの詳細なエラー情報をレスポンスに持たせるための仕様

今日では HTTP(s) で API が公開されることは当たり前の時代ですが、エラーをアプリケーションにどう伝えるかは、個々の API の設計に依存していました。特に、HTTP ステータスコードは有限であり、元々持っている意味があるので、自由に使うことはできません。API はそのドメインごとにもっと複雑で細かなエラー情報があるはずで、それらはレスポンスボディに載せてアプリケーションに伝えることになりますが、その書式に規定は今までありませんでした。 HTTP API にて、アプリケーション...