2011年を振り返って

2011年も残すところ数時間。今年を簡単に振り返ると、残念ながら「特に何もしなかった年」という感じ。今年やったことをまとめておこう。

作ったもの

まずは、プライベートで作ったものを振り返ってみよう。

mgapi-java-client

Java言語向けにmixi Graph APIを簡単に使うためのライブラリでした。これは2010年の終わりから作り始めていて、最後のバージョン1.5は2月5日に公開されています。バージョン1.0が12月1日にアップされているので、2ヶ月ちょいしか開発してないことになりますね。

mgapi-java-client: Java Client Library for mixi Graph API

サポートしているAPIは「People, People lookup, Group, Voice, Photo, Check, Message, Updates」と、結構揃ってます。ただ、Diary APIをサポートしようかなと考えていて、でもそのためにはMultipartなリクエストを作る必要があり、面倒だなぁと重い腰があがらずそのまま放置で現在に至る、という感じです。

実は需要があったりするライブラリなので、来年は真面目に開発を再開しようかな、と思ってるところです。

mixiAndroidSDKWrapper

5月13日に公開されたmixi API SDK for Androidをより便利に使うために、mixiAndroidSDKWrapperというライブラリを作り始めました。最初のバージョン1.0は7月9日、最後のバージョン1.7は11月10日にアップしています。

mixiAndroidSDKWrapper

素のSDKを使った場合、各APIの仕様をかなり理解していないといけません。このライブラリを使うことで、APIを呼び出すコードの記述が簡単になります。逆に言うと、APIでできることを細かく全て実装していかなければならない、というある種地獄のようなプログラミングでした。以下のテストコードを見れば、それがわかると思います。。。

mixiAndroidSDKWrapperTest/src/…/PhotoProxyImplTest.java

つい最近まで開発していたので、現在のAPIは全て対応できています。ただ、ここまで全てのAPIを駆使するアプリもなかなかないとは思うので、このライブラリの有効性は自分では良くわかりません。もし「使ってるよ!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ僕まで連絡ください。

mixi Graph API Stat

mixi Graph APIの各APIのLatencyを5分ごとに計測し、その結果をグラフ表示するWebサイトです。これは7月27日から公開を始めていて、現在も継続計測中です。

mgapistat.eisbahn.jp

実はこのサイト、Erlangの勉強のために作り始めたものです。最初はJavaな部分もあったのですが、今ではサーバ側は全部Erlangです。ブラウザ上ではDojo Toolkit、データベースにはMySQLを使っています。

mixi Graph API Statの計測結果をすぐに確認できるように、Chrome拡張機能も作ってたりします。

mixi Graph API Stat - Chrome WebStore

mixi Check button extension

11月1日に「mixi Pluginサービス管理仕様の変更」というのがあって、mixiチェックを利用開始するにあたって今まで許可URLが必須だったのがそうじゃなくなりました。そのため、任意のURLをチェック対象にすることができるようになったため、これはしめしめ・・・と思ってすぐに開発したのが、mixi Check button extensionです。

mixi Check button extension - Chrome WebStore

この拡張機能はとってもシンプルで、ポップアップウィンドウのHTMLにiframeを作って、その中にmixiチェックのURLを貼り付けてるだけです。11月3日に最初のバージョンを公開しています。最新バージョンでは、背景画像も自由にセットできるようにしています。これは、Content Scriptsによってmixiチェックの確認ページをハックし、一部のCSSを書き換えることによって実現しています。

goo.gl URL Shortener extension

今年の後半、やけに力を入れて作ってたのが、goo.glという短縮URLサービスを便利に使うためのChrome拡張機能であるgoo.gl URL Shortener extensionです。

goo.gl URL Shortener extension - Chrome WebStore

この拡張機能の開発は、Google Developers Day 2011 TokyoのBootCampで行ったセッションで「OAuth 2.0 Implicit Grant Typeで認可してGoogle+ APIにアクセスするサンプル」を作ったのがきっかけでした。このノウハウを使って何か作れないかなぁ、と考えていて、Google I/OのOAuth 2.0のセッションでやけにgoo.glサービスを題材として使われていたのが印象に残っていて、それで作り始めてみました。

Twitter、Read It Laterといったサービスとの連携も既に実装していて、とりあえずは作りきった感を持っています。

参加したイベント

今年はあまりイベントに参加しなかった1年だったと思ってます。参加したイベントと言えば、以下のような感じです。

  • mixi Hackathon @ Developers Summit 2011

  • Google I/O 2011

  • mixi Hackathon in Kyoto

  • Android Bazaar and Conference 2011 Summer

  • 第3回 infoScoop OpenSource Club Japan情報交換会

  • Google Developers Day 2011 & BootCamp

  • Google Social Developers 忘年会 2011

リストアップしてみたら、意外とありました。昨年に引き続き、今年も渡米できたことはかなり嬉しかったですね。Google I/Oに参加して1年のモチベーションを確保する、そんな感じになってきました。

本職は・・・?

あまりここでは触れたくないけど、昨年までほどのmixi Platformの進化は今年作れなかったかな、と猛反省中です。

その他

今年の春に起きた東日本大震災、そのときは会社にいました。体験したことのない揺れ(ビルの17Fにいたので尚更)にびっくりし、大勢の人が道路を歩いて帰宅する姿、全く動かない車の列、ネット経由で流れてくる津波の映像を目の当たりにして、ほとんど寝れなかったのを覚えています(結局お酒に頼ったんですけど)。ただ、東京や埼玉はたいしたことがない、明日には電車も動き出して意外と早く普通の生活に戻るだろう、って楽天的に考えていたのも事実です。もちろん、朝過ぎに目を覚ましていろんな状況がわかってくるにつれて、そんな考えはいとも簡単に吹っ飛んだんですけど。。。

その後の原発の水素爆発や計画停電によって、自分も当事者なんだと実感させられました。

地震からたった数時間後には、アメリカやブラジル、台湾にいる知り合い達からチャットなどで連絡が来ました。ブラジルにいる友人は「なんだったらブラジルに来い。いつでもいいぞ!」と言ってくれました。行けるわけないんだけど、でも「もしかしたら行くことになるのかも」とも思ってたりして、ホント複雑な気分でしたねぇ。

来年は・・・

イベント活動をもっと増やしたいですね。Google+ Platformもいろいろ出てくるだろうし、セマンティックウェブもどんどん重要になってきます。そういった分野でリードしていけたらいいな、と思ってます。もちろん本職では、ソーシャルウェブを進化させる全く新しいことにも着手していくつもりです。

今年お世話になった方々、このブログに訪れた方々、来年もよろしくお願いいたします!

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