Microsoft Edgeの拡張機能対応の状況

2月3日にMicrosoft社から「Looking ahead: Microsoft Edge for developers in 2016」というブログエントリが公開されました。その中でいろいろな今年の予定が発表されていたのですが、最初の方で拡張機能についての言及もありました。ここでは、拡張機能に関する部分の勝手日本語訳を紹介したいと思います。


Extensions

昨年、多くの場合において信頼性がなく安全でもない過去のネイティブアドオンを置き換えるために、Microsoft Edge向けの新しい拡張機能のプラットフォームを提供するという当社の意向を発表しました。拡張機能はMicrosoft Edgeへの最も要求された機能の一つであり、私たちは開発者が慣れているWeb技術で動作する拡張機能プラットフォームを作っています。いかなるブラウザの拡張性も悪意のあるソフトウェアへの潜在的な要因になり得ますので、私たちの拡張機能はWindows Storeを通じて審査、配信、そして管理されるでしょう。

私たちの実装は進行中です。そして、私たちはWindows Insider Programを通じて迅速に初期の例を共有することを楽しみにしています。私たちは、あなた自身の拡張機能の開発および公開に関するより多くの情報を後日公開する予定です。


僕はこう思う

Chrome拡張機能の仕様は、既にFirefoxにもWebExtensionsという名前の仕様になって採用されています。まだまだ機能面で追いついていないのですが、徐々にその距離も縮まっていくでしょうから、拡張機能を一つ作ればChromeやFirefoxで動作する、という状況がすぐそこまで来ていると言って良いでしょう。

この輪にぜひMicrosoft Edgeも入ってきて欲しいです。すでに一部のリーク情報では、Edgeの拡張機能のAPI ReferenceがChromeのそれに似ていた、という話も昨年出てきています。もし本当に実現すれば、Chrome、Firefox、Edge、この3大Webブラウザで同じ拡張機能が動作することになるわけです。想像しただけでもワクワクしてきませんか?

今年の拡張機能に関する動向の予想は、正月に公開された「2016年のウェブブラウザ拡張機能 - 新春特別企画」にまとめましたので、ぜひ読んでみてください。

今回上記のように公式に開発が進んでいることを知ることができて、ますます素晴らしい世界に近づいてきているのではないかと期待してしまいます。今のうちにChrome拡張機能の勉強をしておくと良いかもしれませんよ!

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