マイコン世代がふんばってるんだ!

僕が最初に触ったコンピュータ,それは「ファミリーベーシック」だ。

何本かゲーム買ったけど,ファミリーベーシックを買ってからは,ゲームを買って遊ぶよりも,ベーマガ(雑誌)に掲載されたプログラムを打ち込んでは,それを無敵にしたりして改造して遊んでいた。今でも「PRINT命令は?で代用してメモリを稼ぐ」といったテクニックは覚えているし,基本的な制御構文の知識はこの時期(小学校5年生!)に確立された。

その後中学に入って,「パソコン買ってやるから体操をやめるな」という意味不明な理由でPC-8801MHを買ってもらう。

88はホントに使い倒した。Z80A互換CPUの上で普通にアセンブラでプログラムを書いていた。さすがにIPLを書くまではいかなかったけど,日本ファルコムから発売されたXANADUっていうゲームで使われている(色のパレットをうまく使った)キャラクタの重ね合わせとかは,今思い返すと,かなりサクサクと書いていた。スクロールとかも,シフト命令使ってVRAM内を直接いじって実現していた。

今でこそJavaとかC#とかがメイン言語だけど,昔は考えられなかった。コンピュータはホント簡単になったと思う。逆に,今Z80A互換のアセンブラ書けって言われても,無理かもしれない。確実に,中学時代の方が頭良かったと思う。

PC88の経験から,コンピュータの内部でどんなことが行われているのかは,基本的には全て把握できている。しかし,最近のプログラマは,こんな経験がないままに,いきなりJavaから始めたという人が多い。

最近の開発者は,すごく不幸だと思う。

昔は,非常に限られた資源の中で,全てを把握しながらプログラムを学べたものだ。それに,優れたプログラムを雑誌という媒体を通じて手に入れることができたし,真の意味でコンピュータの性能を引き出す手を学べる土壌があったと思う。

では,Javaから始めた開発者は,そういった発想があるかというと,甚だ疑問である。豊富なリソースがあること前提で,パフォーマンスが出るプログラムを書けと言われても,なかなかピンとこないだろう。それに,プログラムが稼動するベースがどんな仕組みなのかを理解する機会もないので,さらに考えが狭まってしまうだろう。

昔,ドラクエ1の開発メンバーだった方と一緒に仕事をする機会があった。Z80A互換CPUで遊んでたことを話すと,「君みたいな開発者が今この業界を支えているんだろうな」と言ってもらった。そう,昔のマイコン世代が,今のコンピュータ業界を支えているんだと思う。そして,その世代が30代を迎えてどんどん開発の現場から管理職になってしまうことを,もっと真剣に問題視すべきだと思う。

世のマイコン世代の皆さん,ふんばって行きましょう!

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