文系が理系側に歩み寄ること

ユーザ側の『ITイノベーター』こそ、急いで育成するべきだ

こうしたことを、従来ITエンジニアばかりに要求し、ユーザ側には「日々の業務多忙に埋没」を許してきたことこそ、多くの組織が今日直面している問題の根底にあるのだ・・といったら大げさに過ぎるだろうか。

「こうしたこと」とは「要件定義(業務デザイン)、システムのもたらす価値評価、開発プロセスにおけるユーザ側リーディング、業務へのシステム展開とチェンジ・マネジメント、データ分析・活用」などの能力のことを文中では指してるんだけど、スマホアプリやWebアプリで商売しているWeb系企業でさえ「ソフトウェアエンジニアにばかり【こうしたこと】を要求し、ビジネスデベロップメントや戦略を考える(とされている)企画側には『日々の業務多忙に埋没』を許している」ので、状況はほとんど一緒。ソフトウェアエンジニアの周りにいる人達が技術を知ることや活用することが、どれだけの強い武器になるのか、全くわかってないことが多すぎる。

役割分担は、とても大事。でも、だからといって「最初から自分の仕事の領域を狭めてしまい、領域外のことは他の人間に任せて今日を持たない」って自らしてしまうのって、本当にもったいない。

こういうことを言うと、「ソフトウェアエンジニアが企業して全部やるのが最強じゃね?」って意見が出てくるだろうけど、それはやっぱり極論で、役割分担はとても大事だし、適切なロールを持った人々がそれぞれ得意分野で力を発揮し続けている状況が継続できることが「健康」だと言えると思う。ただ、そのためには、自分の領域の「範囲外」のことを数多くInputしていないと、それこそプロジェクト全体で価値があるOuputを出せないでしょ?と。いろんな制約はいろんな人の判断を持ち寄って初めて洗い出しができるわけだし。

飛躍してるかもしれないけど、例えば「アジャイル」って、そういうことを言うと思うんだよね。

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