日本語キーボードを英語配列で使ってます

2年ほど前に Pixelbook というハイスペックな Chromebook を amazon.com から買って1年ほど「メイン機」として使っていた時に、僕はずっとキーボードは日本語配列を使ってきましたが、英語配列に切り替えました。それ以来、自作PCを組む前まで使っていた Dell XPS 13 も、今使っている macbook pro も、英語配列を選択してきました。

ただ、 Pixelbook を買う前まで「小さな頃から30年以上ずっと日本語配列」だったので、Pixelbook 購入前から所有している FILCO の外付けキーボードは日本語配列です。

Pixelbook 以降、すっかり英語配列に慣れてしまいました。今年3月に組み立てた自作PCにつなげて使っている FILCO の日本語キーボードも、英語配列を Linux 上で選択していて、強引に英語配列として使っています。つまり、特に記号においては、物理キーの刻印は完全に無視している状態です。

「じゃあ英語キーボード買えばいいじゃん」と思って、実際に一つ英語配列の外付けキーボードを購入してはみたのですが、実は全く使っていません。結局、FILCO の日本語キーボードを英語配列として使い続けています。

その理由は・・・わかりますか?

答えは、「かな」「変換」「無変換」という日本語特有のキーの存在が、僕にとってあまりにも大きいから、です。

僕は「半角/全角」キーが大嫌いです。IME の ON/OFF を「トグル」で行う仕様を考えた人は、世界中の人間から批判を受けても仕方ない、くらい、その仕様を理解できません。この「トグル」のせいで、今まで大きな時間を失ってきているし、ストレスでしかなかったです。なんどだまされてきたことか。

「日本語を打とうとしたのに半角英数字が打ち込まれて、消す」

「半角英数字を打っているのに、意味不明な全角文字が変換されるのを待っている」

こんな経験、誰しもが毎日何度も何度もしてますよね?

3月に組み立てた自作PCに入れている Kubuntu では、OS や X Window System のキーボード配列を英語配列に設定しています。でも、接続しているのは FILCO の日本語配列のキーボードです。この状態で「かな」「変換」「無変換」キーを押すとどうなると思いますか?

無視されずに、ちゃんとキーコードが送られます。つまり、英語配列にしていても、fcitx-mozc のショートカットキー設定で「IME ON = 変換」「IME OFF = 無変換」と設定することで、トグルではなく「俺はこれから日本語を打つぞぉ」「俺はこれから半角英数字を打つからね」と明確に設定をした上で文字入力が可能なのです!こんなに素晴らしい環境は僕にとってはないわけで、これのおかげで、日本語キーボードを使いつつ、英語配列で、IME の ON/OFF でもストレスにならずに、快適な開発ライフを送ることができています。

ちなみに、英語配列を選んだ macbook pro も、左右の Command キーをそれぞれ「IME ON」「IME OFF」に割り当てているので、トグルにならずに済んでいます。快適です。

問題なのは、Windows 10 です。Windows 10 の場合、OS で英語配列を選択してしまうと、日本語キーボードを繋いだ場合、英語配列にないキーは押してもキーコードが認識されていません。そのため、IME のトグル問題を解決するためには、日本語配列を選択せざるを得ないのです。ただ、それだと記号の入力が大きなストレスになります。それを解決しようとキーボードの配置をソフトウェア的に変更するアプリをいくつか試しましたが、残念ながら僕が求めている「2 のキーを普通に押したら 2、Shift キーと同時に押したら “ ではなく @」という変更ができるアプリを見つけることができませんでした。悔しい限りです。

というわけで、日本語キーボードを英語配列にして、でも IME 都合で日本語キーボード特有のキーは失いたくない、という話でした。

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