Remap Open Betaを公開しました

昨年末に「ウェブブラウザからキーマップを書き換える「WebVIA」を開発中です」という表明をしましたが、それから順調に開発を進めて来ました。そして昨日の2021年2月16日の夜に、「Remap Open Beta」として公開いたしました。

Remap

開発は @adamrocker と僕で進めてきました。adamrockerにUI全般をお願いして、僕は裏側のロジックやキーボード定義ファイルの管理機能や定義ファイルのレビュー管理関連機能などの開発を行ってきました。本当に彼がいなければ、達成できなかったことです。いくら感謝してもしきれません。

コア機能は年明けくらいには動き始めていて、実は1月16日から「Closed Beta」として一部の方々に実際に利用していただき、多くのフィードバックをいただいてきました。自作キーボード界隈の中では知らない人はいない、と言い切っても良い方々ばかりです。自信を持ってOpen Betaに進めたのは、Closed Betaにご参加いただいた方々のおかげだと思っています。

Closed BetaからOpen Betaまで、ちょうど1ヶ月でした。順調な進み具合かな、と思います。

Remapを開発するに至った経緯は、「 ウェブブラウザからキーマップを書き換える「WebVIA」を開発中です 」にて書きましたので、気になる方はお読みください。

現在のRemapで提供している機能

2021年2月17日現在で提供している機能は、単純です。「キーマップを読み込み、更新する」。このコア機能のみの提供となっています。

LEDの制御など「結果が派手な機能」も最初から手がけようと思っていましたが、やはりRemapの本質は「キーマップの変更」機能です。この品質が悪ければ、どんなに他の機能を作ろうとも、多くの人が受け入れてはくれないだろうと思っていました。それはadamrockerも同じであり、二人で「誰でもキーマップを思い通りに変更するためには、どういうUIが必要か、どういうUXを提供すべきか」という点について、議論を重ねてきました。

Remapが対象としているキーボードは、QMK Firmwareというキーボード向けのファームウェアを採用しているキーボードであり、QMK Firmwareは「一般的なキーボードでは提供されていない様々な機能」が備わっています。レイヤーを何枚も定義できることはもちろん、「長押しすると○○、短く押すと△△」といったHOLD/TAP、キーボードそのものを制御するためのキーコードなど、本当に多くの機能があります。それらを調査し、学び、それらを簡単に設定するためにはどうしたら良いか、僕らの今の答えが現在のRemapに詰め込まれています。

VIA対応のキーボードをお持ちの方は、ぜひRemapでのキーマップ変更を試してみてください。

もちろん、今後様々な機能追加を予定しています。キーボードをより便利に。Remapの役目は大きいと思っています。

自由なキーボード定義ファイル登録はもう少し時間がかかる

WebVIA開発してます!と表明したときから、VIAの機能に依存した開発であることに変更はありません。そのため、VIA対応を遂げているキーボードであれば、Remapによってウェブブラウザからキーマップを確認し変更することが可能です。

ただし、キーボード定義JSONファイルは、その作者が権利を持っているという前提に立ち、勝手にRemapに取り込むことはしていません。あくまで権利をお持ちの方々にRemapへキーボード定義JSONファイルを登録していただく、という方針です。

そのため、権利を持っていない第3者によるキーボード定義ファイルの登録がされてしまうと収集がつかなくなり、結果としてユーザの方々に不利益が生じてしまうことを防ぐため、現状では間口を大幅に狭めさせていただいております。現在のRemap開発チームであるadamrockerと僕だけでは、海外はもちろん今はカバーできませんし、日本国内においても情報を多く持っていないのが現状です。そのため、明らかにキーボードの作者であり権利保持者であると確認できる日本国内の方に限定して、その方から問い合わせが来た際に間口を開ける、という手順を取らせていただいております。

近い将来、いろいろな準備が整い次第、もっと活発にキーボード定義ファイルの登録ができるようにしたいと考えています。それまでは、僕に直接連絡をいただけますと幸いです。

もちろん、Remapにキーボード定義が事前登録されていなくても、JSONファイルが別途作者から配布されている場合には、RemapにてそのJSONファイルをインポートすることによりキーマップのカスタマイズが可能となっています。そちらも合わせて利用していただければと思います。

Remapはオープンソースプロジェクト

開発当初から、RemapはGitHubにてほぼ全てのソースコードを公開しています。

remap-keys - GitHub

最近ニュースなどで「透明性」という言葉をよく耳にしますが、まさにそれです。バックエンドで動作しているコードに関しても、上記リポジトリにて公開しています。もちろん、大事なクレデンシャルについては伏せさせていただいておりますので、あしからず。

今後もadamrockerと僕は、機能追加や改善を続けていきます。もちろん、Remapの開発に興味のある方は、コードをお読みいただいて、機能追加やバグフィックスなどにチャレンジしてみてください。Pull Requestをお待ちいたしております。

また、コードの記述でなくても、ユーザの方々からのフィードバックは本当に貴重であり、僕らのモチベーションとなります。GitHub Issues での不具合報告や機能要望、そして Remap Discord サーバ もありますので、声を聞かせていただければと思います。

まとめ

簡単にRemapの現状を本エントリにまとめてみました。Remapは産声を上げたばかりです。ぜひご利用いただいて、ご意見を聞かせてください。

Remapは QMK Firmwareというファームウェアを採用していて、VIA対応がされたキーボードを対象としています。そういった「自分流にカスタマイズできるキーボード」の存在が多くの人に知られ、多くの人が使いこなしている未来を作りたく、そのきっかけにRemapがなれば、こんなに嬉しいことはありません。

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(よういちろう)