暴言を吐く顧客

発注元だからといって,何を言っても良いわけではない。ましてや,個人を誹謗することなど,完全に許されない。

僕らはシステム開発のプロフェッショナルだ。顧客の利益になるための,常に最適な判断を行おうとしながら,開発を進めたいと思っている。もちろん,納期や仕様変更などの顧客の希望を最大限実現したいと思っているし,そのためには自分の時間を削ることも仕方ないと考えている(少なくとも僕は)。

ただし,上記は前提がある。それは,「顧客が僕らを信頼すること」だ。最初はもちろん不安だろうけど,実績を確実に見せていけば次第に信頼してもらえると思って仕事をしている。顧客からの評価を得ることが,僕ら開発者にとって最大のモチベーションなのだ。つまり,僕らは顧客に対して,自分たちの実績を正しい目で評価して欲しいし,開発の全体的な視野において,点在するマイルストーンを見据えながら,成果について正しい考察を求めているわけである。

しかし,残念ながら世の中には真逆の顧客が存在する。顧客の利益となる手順をこちらが選ぼうとしても,自ら逆の判断を下し,開発プロセスを混乱させる。リスク管理において,タスクの組み換えを行おうとしても,それを「単なる遅れ」としか理解しない。さらに,人員投入による無茶なタスクの並行作業を要求し,生産性を下げる結果を導いてしまう。

挙句の果てに,個人攻撃を始める。休日出社して頑張っている開発者がたまたま早く(といっても21時とかに)帰ったのを見て,「あいつ仕事してんのかよ」「無責任だ」「自分の仕事わかってんのか」などと言い出す。わざとモチベーションが下がるような言葉を選んでいるとしか思えない。

そんな顧客のために,仕事をしようなどとは到底思えない。良い技術を駆使し,保守しやすくする工夫などをしてあげようなどという気は全く起きなくなる。こっちだって顧客の奴隷じゃないんだから。

世の中の顧客に言いたい。発注元と発注先はビジネスパートナーであり,上下関係は存在しない。暴言を吐くような上下関係の意識があるうちは,開発ベンダーがいい仕事をすることは0%。自分たちの態度を見直して,顧客&開発ベンダーの関係を今一度考え直して欲しいものである。

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