「java-ja」には気軽なJavaが待っている

現在はJavaが利用言語トップ3に陣取るIT業界であるが,10年前はJavaと言えば少数派だった。「Javaをやってます」と言えば,「おぉ,先進的ですねぇ」なんて言われたものだ。 今思うと,Javaは登場の最初からコミュニティが支えてきたのではないかと思う。ほとんどのJava牽引者は,最大のコミュニティであったJavaHouse-MLをホームグラウンドとして活動を行い,Q&Aを日々蓄積し,その結果Java人口が増えていった。その成果は,Topicとしてまとめられている。まさにコミュニティが生産した知識データベースである。JavaHouseの終焉期(まだMLは存在するけど)はちょっと雰囲気が違ったが,10年以上のJavaの歴史の中で,初心者から熟練者まで気軽にコミュニケーションをとれる場が,そこにはあった。 しかし,Javaが当たり前となった今日では,コミュニケーションの場や情報提供メディアが次々とその姿を消している。Java専門誌はすべて休刊や廃刊となり,Javaに関するMLもその役目を終えて,メールの投稿は行われなくなってしまった。 もともとJavaに携わってきた人たちは,コミュニケーションを欲している人ばかりだ。それに,情報発信を自ら行いたいという願望も持っている人が多い。そのため,各自ブログはほとんど持って情報発信をし,さらにコアなメンバーはオフラインでもコミュニケーションを取っているだろう。 しかし,全員がそのようなアクティブさを持っているわけではない。僕のように,シャイでナイーブ(?)な人間にとっては,他の人のブログにトラックバックを打つのにもドキドキするし,ましてやコミュニティに参加するなんぞ,それはそれは勇気が必要だ。 「気軽に交流できる場」 これが,現在のJava業界に欠けているものではないだろうか。いや,失われつつあるもの,という表現が正しいかな。 前置きが長くなったが,まさにそのような場を,Yoshioriさんが立ち上げてくれた。

「java-ja」立ち上げ - Yoshioriの日記 ここでYoshioriさんは,

「言語仕様が堅いからってコミュニティまで堅いことはないよね」 「もっと Java エンジニアが気軽に話せる場があったらいいよね」

と「 java-ja」の動機を表現している。100%同意だ。 というわけで,既に 賛同者として,僕も仲間に入れてもらった。他のメンバーがすっごいのでかなり恐縮なのだが,ぜひ Lingrを覗いて欲しい。そして,気軽に話しかけて欲しい。そこには,昔から僕らの手にあった「今日のJavaを作り上げた暖かい空気」があるはずだ。 なんて書いちゃうと逆に敷居をあげてしまっているかもしれないのだが,ホントに「ノリ」で入ってきて大丈夫だ。いろんな話をいろんな人としたい。java-jaへの参加動機は,それだけで十分である。 そのような場を立ち上げてくれたYoshioriさんに感謝の意を述べたい。

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