電車内でプログラムなどをするための9つのコツ

java-jaの知り合いに頼まれたエントリ。それは「電車の中でのプログラミングのコツについて」。 僕はここ2,3年,電車や飛行機の中でプログラミングや記事(雑誌やブログなど)の執筆をすることが非常に多い。というか,毎日電車の中でパソコンを開いて,何かしらやっている。このエントリも,宇都宮線の中で書いている。 最近いくつか「〜clipse」というネーミングのEclipseプラグインを開発して公開した。今日もSearchclipseを作って公開を開始したのだが,これらの開発はほぼ完全に電車の中でプログラミングを行った。会社や自宅ではほとんど書いていない。もっと言うと,会社や自宅では作業がはかどっていないかも知れない。それくらい,僕は乗物の中では集中して作業ができる。乗り物といっても,車と船は苦手。何でかって言うと,酔うから。 ここでは,電車に絞って話をしてみる。僕が電車内でパソコンを広げて作業をするときに気をつけていることを書き連ねてみる。 ・グリーン車に乗って座る まず大前提として,座らないといけない。しかも,比較的ゆったりと。そのために,こと宇都宮線に乗ったときは,グリーン車に乗る。グリーン車に乗るために,1本電車を見送ることもある。それくらい,まずは「座る」ということを確実なものにする。 ・太っている人の隣を避ける 太っている人が隣にくると,それだけで僕を圧迫し,集中力が途切れる。というか,作業をするしないに関わらず,マナーがなっていない人の割合が多いため,できるだけ普通あるいは痩せている人の隣に座る。 ・酔っ払い,団塊世代の人の隣を避ける 酔っ払いはもちろんだが,なぜか団塊世代のおっさん共は,態度がでかい。態度のでかさは,足を大きく広げたり,ひじ掛けを占有したりといった行動に現れる。広く広げた足やひじ掛けに置かれた手は,間違いなく僕に対して攻撃をしてくる。そうなったら,もはやパソコンどころではない。いびきを高々とかくのも,団塊世代のおっさんが圧倒的。 ・音は鳴らないようにしておく PCから音が出る状態になっていると,間違って鳴らしてしまったときのことを考えて,気が散ってしまうというか,恥ずかしいという気持ちが起きてしまう。そうなると,作業に没頭できなくなる。なぜなら,すべてのPCへの作業に「音が鳴るかどうか」の判断が発生してしまうから。 ・ネットには繋がない ま,ネットに繋げるためのPHSなどは持っていないので,やりたくても無理なのだが。ネットに繋げないということは,それだけで誘惑が大部分消されていることになる。特にチャットやRSSリーダなどからの僕への呼びかけがないことは,割り込みが発生しないということ。煩悩が働いたとしても,それを満たすための手段が取れないため,そもそも誘惑という要因がなくなる。環境という前提がなくなれば,自然と邪念は思いつかなくなる。 ・やることを明確にする ネットに繋げない以上,PCでできることは限られる。文章を打つか,プログラミングをするか,予めローカルに保存しておいた資料を見るか,くらいなものだ。そうなると,それに集中するしかないし,電車に乗る前から自然と作業のゴールとその過程が明確になってくる。だって,脱線するだけの選択肢がないんだから。 ・限られた時間内で済むだけの作業を考える 電車に延々と乗ることは,普通はあり得ない。通勤であれば,いつも一定の時間だけ電車に乗ることになる。そうなると,自然とタスクを一定の時間で区切るようになる。つまり,自然とイテレーティブな開発になっていくのだ。「うわ,あと1駅しかない」という締め切りが迫ってくるリアルな感覚は,タスクの合理的な分割を促してくれる。毎日危機的な状況を自分で作っているようなものだ。 ・macを使う Windowsを使っていたときは,OSが占める処理時間が非常に気になった。起動時間は,限られた時間の中で得てして致命傷になる。macは比較的起動は速く,ストレスに感じることはほとんどない。そして,やはり美しいUIや,macでしか提供されていない「Omni Graffie」などの高い品質の成果物を少ない手順で得られるソフトウェアを使うことで,一段と効率は向上する。ウィンドウの切り替えも,Exposeはやっぱり素晴らしい。 ・電車でプログラミングしていることをネタにする このエントリがまさにそれ。ブログのネタができるだけで,モチベーションになる。 ざっとこんなものだろうか。コツというより,電車だからこうなる,的なものばかりになってしまった。コツというものは僕自身は意識してなくて,乗り物という環境が自然と集中させてくれている,という表現が正しいんだな,と上記の文章を書いていて気がついた。 僕のキータイプ音とか,ディスプレイの明るさ,手が常に動いていることのウザさ,などを回りに与えている僕は,マナー違反なのかもしれない。しかし,やめられない止まらない。ごめんなさい,僕は宇都宮線のグリーン車でEclipseプラグインや文章を書くことが大好きなんだ。

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