Docomo2.0ってどうよ
最近テレビCMで多く流されている「Docomo2.0」。まだ秘密らしく,その詳細はベールに包まれている。しかし,Docomo2.0というネーミングが前面に押し出されていることについて,僕は非常にやるせない気持ちになってしまった。 勝手な推測であるが,Docomo2.0というネーミング,これは間違いなく「Web2.0」を真似た表現だろう。特にIT業界やマーケティング業界において,Web2.0という言葉はもはや一般的な単語である。Docomo2.0と聞いて,「あ,Web2.0を真似たな」と思うだろうし,つまりDocomoの完全なオリジナルではないと判断できるだろう。 しかし,Web2.0という単語を知っている人はどれだけいるだろうか?日本国民全体からしたら,聞いたことがない人の方が圧倒的に多いのではないだろうか。 そうなると,Web2.0という言葉を聞いたことがない人にとって,「2.0」という響きはDocomo2.0によって初めて耳にすることになる。そして,「2.0」というネーミングは,Docomoオリジナルなものだと判断してしまうことが予想される。 Docomo2.0という言葉が,完全なDocomoオリジナルと世間に捉えられてしまう懸念を,僕は持たざるを得ない。これについて,非常にもどかしい気持ちを強く感じてならない。 僕は,Docomoの携帯を使っているし,Docomoの中のすばらしい方々と昔仕事をしたこともある。それだけに,Docomo2.0というキャッチには,残念な気持ちを持ってしまう。 Docomoには「真の意味で」オリジナリティを持ち続けていて欲しい。Docomoの1ファンとしての気持ちである。