dojo-release-0.9を見てみた
今年も気がつくともう10月。振り返ってみると,dojoを使う機会がすごく多くなった。とはいえ,使用しているのはdojo-0.4.2とか0.4.3。そろそろdojo-1.0が登場する予定なこともあって,0.9を見ておかないといけないぞ,と。dojo使いまくりの こみゅすけの起動速度が遅くなってきているのも気になるので,dojo-release-0.9を試してみることにした。 0.4.3から0.9の差分を中心として,ぱっと見で気になった点を以下にまとめてみる。
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dojo一個だったのが,dojo, dojox, dijit, utilと4分割されている。
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テーマが導入された結果,Widget毎だったCSSファイルが0.9では統一されている。
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dojo.widget.defineWidget()でWIdgetクラスを定義していたが,0.9からはdojo.declare()を使う。
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WIdgetの親クラスとしてHtmlWidgetを指定することが多かったが,0.9からは以下のクラスを組み合わせて親クラス指定をする。
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dijit._Widget
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dijit._Templated
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dijit._Container
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dijit._Contained
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dijit.layout._LayoutWidget
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dijit.form._FormWidget
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dijitには「Window Systemを目指しているわけではない」という理由で,FloatingPaneが含まれていない(dojoxに含まれている)。
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Google Map,Yahoo Mapは,dhartingのPortingのあとに,dojox.geoとして作成をするつもりらしく,0.9では含まれていない。
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Widgetを使用する際に,createWIdget()を使うのではなく,0.9からはWidgetクラスをnewするだけで良い。 特にカスタムWidgetを作る際の手順が,0.9でかなり変わっている。特に「親クラスとして何を指定するか」や「CSSをどこで定義すればいいか」,「テーマを使えるようにしておくにはどうすればいいか」などが,ぱっと見では見えてこない。 勉強して今後レポートしていくつもりである。