英語で「どの電車に乗ればいいの?」的なことを聞かれた時の話
今日の朝、いつも通り湘南新宿ラインに乗って通勤し、渋谷駅に到着して電車を降りた直後の話。
他の人が降りた後、最後に僕が電車を出た時に、女の子二人組に声をかけられた。その内の1人が、僕が降りた電車を指さしながら、
“Shinkiba?”
と言っている。つまり、「新木場に行きたいんだけど、この電車に乗ればいいの?」と聞いてきている。彼女の手には、英語でごにょごにょ書かれている中に”Shinkiba”という単語もあって、ようは英語だ。
とっさに聞かれると、こっちとしても焦る。とっさに「確か新木場行くよな?」と思い、
“Yes”
と答えてしまう僕。彼女たちは、
“Thank you!”
と嬉しそうに答え、すぐに湘南新宿ラインのグリーン車に乗り込んで席に座り、「これで新木場にいけるわ!」と楽しそうにしている。しかも、グリーン車だから、座り心地も抜群だ。
その光景を見ているうちに、「あれ、本当に新木場行くっけ?恵比寿、大崎、品川、・・・新木場行かないじゃん!やばい」と思い、すぐに電車の中にいる彼女のところに言って、
“Shinkiba? No”
と言った。彼女たちと共に慌てて電車を降りた。
さぁ、ここまでしたら、彼女たちに正しい電車を案内しないといけない。今目の前にある電車は湘南新宿ラインだ。彼女たちが乗るべき電車は、新木場行きの埼京線。埼京線といえば、緑色。彼女たちに「緑色の電車に乗るんだよ」と言わなければならない。
そこで僕が言ったことは、以下。
“You should get in a… green color car, a…train…ride…well…Saikyo-sen”
彼女たちは「え、わかんない」って顔してる。正しくはget onなのに、inとか言ってしまってる僕。きっと「緑色の車両って言われても・・・」って感じに思ってたんだと思う。
これはまずい。今来てるのが湘南新宿ラインなので、埼京線は次に来るだろう。つまり、次の電車に乗れば良い、と伝えたほうがきっとシンプルだ。
“Well, you should use a…next car”
ここで彼女たちも認識した。
“Next! OK. Thank you!”
ふぅ、これで彼女たちは新木場に到着できることだろう。英語はやっぱ焦るなー、でも伝わったからいいか、と思い、その場を後にする僕。
ふと電光掲示板を見ると、なんと次に来る列車は、埼京線ではなく、成田エクスプレスではないか。それに乗ってしまったら、彼女たちは目的地に到着することなく、自国に帰ることになってしまう。これはまずい。
すぐに彼女たちの元に引き返す。成田エクスプレスの次に新木場行きの埼京線が来ることを確認したので、2番めに来る電車に乗るべきだ、と伝えなければならない。
“Sorry, the next train will not go to Shinkiba. You should ride the second car”
ここで彼女たちは、次の列車に乗っちゃいけないのかな、と認識する。
“… not go to Shinkiba, right?”
前半は良く聞き取れなかったけど、確認されてる。
“Yes, you should use the second…”
彼女たちは困惑している。ここで僕は気がつく。もしかしたら”second”という言い方がまずいのかもしれないと。”second”って言っちゃうと、「2つ目の車両」と伝わってしまってるのかもしれない。2番目を言い換えると・・・そうだ、「次の次」だ。これを英語で言うには・・・
“Next and next”
あぁ、何ていう表現力のなさ。自分で言った直後に自己嫌悪に陥ってると、それとは対照的に、彼女たちは明るい声と笑顔で声を揃えて言った。
“Next, next!?”
そうだ、その通りだ。
“Yes! Next, next!”
彼女たちも、はっきりと乗る電車がわかったっぽい。
“Thank you!”
僕は”OK”と言って、その場を後にし、ヒカリエのオフィスに向かった。。。
会社に到着するまでの間、僕が話した英語の反省会を脳内でした。「”green color car”で良かったのか」「”second”ってどうなんだ」「”ride”だと車両の上に乗ってまたがるとかになっちゃわないか」「”get in”で良かったんだっけ」などなど。rideは「電車に乗客として乗る」という意味があるみたいなので大丈夫っぽい。get inはNGで、正しくはget on。その他は・・・まぁ通じてるんだろうけど、英語というよりは僕の説明力不足だな。日本語で言われてもきっと説明としては厳しい内容。
まぁ、最終的にはちゃんと伝わっただろうし、彼女たちはきっと新木場に着いただろう。英語は道具だと割り切れば、なんとか使えたことになる。ただ、もう少しうまく説明できるようになりたいなぁ、と思った2014年梅雨の出来事でした。