思ってることってこんなもんだよ
シンプルな数当てゲームアクションの統計情報など

Googleアシスタントが多くの人に使えるようになってから、もう32ヶ月が過ぎようとしています。Actions on Googleというプラットフォームが公開され、誰もがGoogleアシスタントの機能を拡張し、独自のサービスをユーザにVoice User Interfaceで提供できるようになりました。ハードウェアデバイスも数多く登場しています。スマートスピーカー、スマートディスプイレイ、スマートウォッチ、スマート・・・、どれだけスマートになっていくのでしょうか?

数多くのアクション(AlexaやClovaでは「スキル」と呼ばれているもの)が登場していますが、残念ながらそれらの詳細な情報が表に出てきていないのが現状です。特に、以下のような疑問を持ったとしても、事前に参考になる情報がインターネット上に現状は見当たりません。

そこで、僕が個人的に作って公開したアクションについて、その利用状況を公開してみたいと思います。

どんなアクション?

シンプルな数当てゲームです。日本語名は「イートアンドバイト」、英語名は「Bulls and Cows」です。

🅖 イートアンドバイトにつないで

3桁の数字を当てるゲームです。でも、何もヒントがなければ、 9P3 = 9*8*7 = 504 通りになるので、当てるのは困難です。そこで、以下のヒントをアクションから提供されます。

  • 桁と数字が一致している個数 = イート(Bulls)
  • 数字が一致してるが桁が違う個数 = バイト(Cows)

例えば、正解が「123」で、ユーザが「142」と言った場合、 1 が桁と数字が一致していて、 4 は含まれず、 2 が含まれますが桁が違う、この場合は「1イート1バイト」となります。そして、数字が完全に一致すれば、「3イート」となり、正解を言い当てたとなります。

そして、このアクションは BUILT_IN_INTENT の GAME が割り当てられています。これにより、Googleアシスタントにて「ゲームで遊ぶ」と問いかけた際に、アクションの一覧に登場する可能性があります。

Active Users

では、アクティブユーザ数から見てみましょう。データとしては過去1年分を呼び出すことができるので、その期間を指定しました。

Daily Active Users

アクションのリリースは2018年5月17日でした。リリース後はほとんど使われないアクションでしたが、2018年7月に突如状況が変わります。アクティブユーザ数が急に増えていきますが、これは BUILT_IN_INTENT に対応した影響と思われます。

次に、言語別の統計を見てみましょう。

日本語と英語で、グラフがはねたタイミングが異なっていることがわかります。これは、おそらくBUILT_IN_INTENTでの掲載タイミングが違ったから、というか、Googleアシスタントの日本語でのBUILT_IN_INTENTの対応が英語よりも遅かったことに起因するかな、と思います。

Monthly Active Users

2018年11月から約1ヶ月間、かなりの数字を記録しています。これは、「ゲームで遊ぶ」とユーザが言った際に提示されるアクション一覧に、イートアンドバイトがかなりの確率で含まれていたからではないか、と想像できます。以下は、言語別のグラフです。

ただし、残念ながら Return Users が地を這う感じになってます。ゲームの場合、User Engagement に工夫しないと、よほどのことでない限りは再び遊ぶことはないと思われます。特に何の作り込みもしていないので、これは致し方ないことでしょう。

ちょっと予想とは違ったこととして、英語での数値が日本語の数値を遥かに凌駕しているのかな、と思ってたのですが、違いました。ほとんど同じです。Google Homeなどの普及数は米国のほうが圧倒的に多く、そもそもユーザ数の母数に大きな差があるとすると、それがアクティブユーザ数に反映されている気がしていたのですが、実際には一緒でした。アクションの英語対応が貧弱だから、とか何か理由があるかもしれません。

Actions implicit discovery

次に、アクションが何により起動されたか、を見ることができるActions implicit discoveryです。

ほとんどがBUILT_IN_INTENTであることがわかります。しかし、Googleアシスタントがユーザにアクションを勧めてくれたとしても、ユーザがアクションを呼び出してはくれていない、という結果も読み取ることができます。BUILT_IN_INTENTは非常に多くのユーザを連れてきてくれるのに、その流入にアクションが答えられていない、ということですね。改良が必要そうです。

まとめ

こういった具体的な数字はまだ目にすることが少ないと思います。簡単なゲームでなんの工夫もしていない、でもBUILT_IN_INTENTだけは対応している、という条件でアクションがどの程度使われるのかが、本エントリで示したかったことです。この数値をベースにして、みなさんが開発するアクションでの各種見積もりの参考にしていただければと思います。