外国人と働かなくても「外国人との働き方」はオススメです

マイクロソフトでCloud Developer Advocateをしている千代田まどかさん(通称「ちょまど」さん)が執筆した「外国人との働き方」という本を読みました。

マンガでわかる外国人との働き方 - amazon.co.jp

まず、文章量として、あっという間に読み終えられます。たぶん十分に読み込んだとしても、2時間はかからないでしょう。マンガと解説文が交互に登場して、その量もほぼ均等なので、リズミカルに読み進めていくことができます。

そして、ストーリーとして「突然来た外国人の上司と日本人部下との仕事風景」が基本であり、育ってきた環境の違い、文化の違い、そして受けてきた教育の違い、などから来る認識の相違が、個々のエピソードと共に描かれています。特に本書では、日本人と欧米人(おそらく想定はアメリカ文化がメイン)の差が語られています。

近年では日本も外資系企業がものすごいスピードで進出してきているし、そうでなくとも海外の企業との関わりが多くなってきているでしょうから、「私には関係ない」と思っていても、いつ日本語が一切通じず日本文化を背景としない人と仕事をする機会が来るか、わかりません。一般的に「外国人は日本人と比べてストレートに物事を表現する」と言われていますが、実はそんなに単純なことではない、といった「実際」が本書で説明されています。これだけ知ってるだけでも、本書を読んだことに価値があるんじゃないかな、と思います。

また、読み終わって思ったこととしては、日本人同士の日本語でのコミュニケーションが、普段当たり前のように行われていますが、それは決して万能ではなく「トラブルを生じかねない紙一重」なことも数多くあるんだ、ということを再確認できたかな、と。つまり、日本人同士の日本語でのコミュニケーションだったとしても、本書で語られているコミュニケーション手法を取り入れることが、大きな価値となることも多そうだ、と思いました。人によっては「合理的すぎる」という印象を持つこともあるかな、と思いますが、仕事を進めていく上で「こうコミュニケーション取っていけば、より安心できそうだ」というポイントを、本書から数多く見つけることができるはずです。

「外国人上司や同僚ができてから読む」でなくとも、多くの方に役立つ内容かと思います。

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