UVレジン液でキーキャップにホームポジションのポッチを作った話

自作した ErgoDash キーボードですが、取り付けたキーキャップはDSAプロファイルの無刻印タイプです。そのため、普段キーボードに最初からついている「ホームポジションのポッチ」がありません。

最初はホームポジションを「見失わないように」と、FとJのキーを赤くしました。

でもこれ、ホント意味がなかったです。

なぜなら、僕はこの時点で「ブラインドタッチができない」状態だったので、あの「ホームポジションのポッチ」がどれだけ重要なものなのか、わかっていなかったのです。

組み立てが終わった後に、キータイプをしてみると、絶望的に遅い。如何に遅いかと言うと、秒間1タイプできれば良い方でした。何かを打ち込みたくなくなるほどの遅さです。

タイピングの練習をするためのサービスをいくつか試して、いま猛特訓しています。そこで、「ホームポジションのポッチ」の重要性を知りました。確かに、これがないと、キータイプはできないですね。大事ですし、いちいち目で見てホームポジションを探しているようではダメで、触覚的にわからないといけない。赤色にしたのは、見た目は良かったですが、実用性はゼロでした。

では、その「ホームポジションのポッチ」をどう作ればよいでしょうか?今回は、UVレジンを使ってみました。

妻と娘が使っていたUVレジン液と、紫外線を出して固めるためのUVランプを使います。

いきなりキーキャップで試すのではなく、別のもので試してみました。まず、プラスチックの容器の上に、UVレジン液をちょっとだけ垂らして、固めてみました。

明らかに大きすぎます。UVレジン液は、本当にちょっとで良さそうです。3回目にやった上のものでも、まだ大きいです。

しばらくは「如何にちょっとだけ垂らすか」を試していたのですが、難易度が高すぎるので、つまようじを使うことにしました。

つまようじを使って、本当にちょっとだけ、ちょこんとキーの上に垂らします。

これで、UVランプを1分間照射して、固めます。

固まりました。いい感じです。

ただ、これだと、ポッチがちょっと低いです。もう少し高くしたいので、固まったものの上に、さらにUVレジン液をちょこんと乗せて、再度固めます。これを3回繰り返したら、とても良い高さになりました。

出来上がりました。キーボードの赤いキーキャップを取り外して、ポッチがついたものに替えます。

十分な高さがあるので、指ではっきりとホームポジションを捉えることができるようになりました。

これでErgoDashを使い続けていたのですが、実は親指の位置についても、安定させたほうが良さそうだ、と思い始めました。そこで、今では親指を普段乗せているキーについても、同じようにポッチを作って配置しています。

左に関しても、同様です。

これでかなりキータイプのミスを減らすことができたかな、と実感しています。

幸い、家にすでにあるもので実現できたので、かかった費用はゼロです。これで安定したErgoDashライフを送ることができそうなので、大満足です、という話でした。

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