ハッカソンというイベントの目的とは何だったのか

おそらく僕がハッカソンを主催しだしたのは、2007年頃です。その時は、ハッカソンという言葉自体がまだほとんど知られていなくて、本当に珍しいことを始めたって感じだったのを記憶してます。そしてそれから8年以上が経過して、ハッカソンという言葉は広く認知されたのと同時に、その言葉が指すイベントがどのようなものなのかが「人によって認識が違う」状況となってしまいました。もちろん、好きに定義して良いことなんだけど、そもそも僕がハッカソンをデベロッパーコミュニティとやり始めたときにどんな認識でいたのか、今...

Hackathonについて思ったこと

なんかHackathonの話が盛り上がっているけど、僕は友人と毎月Hackathonを開催していた年があって(OpenSocial全盛の頃)、そこにはいろんな人が入って来てたと思ってます。最後にはちゃんとチームごとに優劣を付けて、1位のチームには商品も用意してました(もちろん参加賞として全員分の商品も準備するようにはしてたけど)。 特に大きなトラブルはなかったと記憶してるけど、それは何でかなぁ、と振り返ってみると、「優劣をつけるのは、全ての参加者からの投票」だったからじゃないかと思います...

naclportsがwebportsに移行してました

Native Client Library(略してNaCl)で何かモジュールを作りたい時、世の中に既にある何らかのライブラリを使いたくなることが結構あります。というか、何も使わずにコーディングすることは事実上不可能でしょう。ただし、NaClというちょっと特殊な環境でもライブラリを使えるようにするのは、結構テクニックが必要になります。というか、たぶんコードを修正することになります。つまり、パッチを当てないといけないです。 NaClとして利用可能に修正済みなライブラリが数多く登録されていたn...

ChromeOS向けSFTP File Systemの構造

もう1年前の話になりますが、ChromebookやChromboxからSFTP経由でファイルを直接やり取りするためのアプリ「SFTP File System」を開発、公開して、現在に至っています。ChromeOSはWindowsのエクスプローラやmacのfinderのようなファイラである「Files.app」を持っています。そして、Chrome AppsやChromeウェブブラウザ上のウェブアプリからは、HTML5 FileSystem APIやchrome.fileSystem APIを...

file content vs. file contents

英語の冠詞の使い方が難しいと良く言われますが、同じくらい難しいと感じるものに「単数形と複数形の使い分け」があると思います。プログラミングの中で「〜の内容」という表現を使いたいときに、「あれ?contentかな?contentsかな?」と迷うことがあると思います。今回「ファイルの内容」を英語でどう表現するのがより正しいのか、調べてみたら“file content” vs. “file contents”という記事を見つけたので、日本語訳を作ってみました。 コードを書いていてcontent/...

GitHubのIssuesおよびPull Requestsにテンプレートを登録することができるようになりました

GitHubを使っていて今まで不便だった点として、「IssueやPull Requestの投稿内容を規定することができなかった」ことがあると思います。最初の投稿内容がどうしても不十分なものになってしまい、詳細を聞き出すことから毎回始めなければならない、といった苦痛をいつも感じていた人は多いはずです。 この苦痛も過去のものとなりそうです。IssueやPull Requestにテンプレートが作れるようになりました。Issue and Pull Request templatesという題名で新...

URLSearchParamsによる簡単URL操作

JavaScriptでURL文字列を操作するのは、実は結構骨が折れる作業です。特に、クエリパラメータを個々に取り出す処理などは、毎回車輪の再発明を皆さんしてきたのではないでしょうか?URLSearchParamsを使うことで、もう再発明をすることはありません。Firefox 44、Opera 36で使えて、Chrome 49からも使えるようになります。 Google Developersに「Easy URL manipulation with URLSearchParams」という記事が...

Microsoft Edgeの拡張機能対応の状況

2月3日にMicrosoft社から「Looking ahead: Microsoft Edge for developers in 2016」というブログエントリが公開されました。その中でいろいろな今年の予定が発表されていたのですが、最初の方で拡張機能についての言及もありました。ここでは、拡張機能に関する部分の勝手日本語訳を紹介したいと思います。 Extensions 昨年、多くの場合において信頼性がなく安全でもない過去のネイティブアドオンを置き換えるために、Microsoft E...

ChromeOS向けFile System for Dropboxの構造

ChromeOS向けに開発したDropboxをマウントするためのアプリ「File System for Dropbox」は、Chromeウェブストア上では97,000ユーザ以上がインストールしていると今日見たら表示されていました。 そして、Dropbox側のアプリコンソールを見ると、今もユーザ数やAPIコール数は増え続けています。嬉しい限りです。 もちろん、yoichiro/chromeos-filesystem-dropboxという場所でオープンソースにしてます。 さて、最...

さようならbind、こんにちはArrow Functions

僕は基本的にChromeアプリやChrome拡張機能を作っていることが多いので、Chromeがサポートしている範囲内でコードを書くことが多い。Chromeは他のブラウザに比べて最新技術の取り込みが迅速に行われている印象が強い。ECMAScript 2015についても、たぶん他のブラウザよりもサポート範囲が広いはず。 というわけで、ECMAScript 2015(ES6とも言う)でコードを書くことが多くなった。特に気に入っているのは、Arrow Functionsとclass。どちらも非常...