ある冬の出来事
先日、嫁と一緒に自宅近くのDocomoショップに行ったときの話。 僕らは家族割引の変更をしたくて、Docomoショップの中で順番を待っていた。整理券の自動発券機が入り口の正面に置いてあって、自分の番号が来るまで、座ってるか商品を見て待っているのが、大人の振る舞いである。僕らの前には10人ほどいるはずなのだが、店内には10人も見当たらない。整理券だけ取ったけど、時間がかかるし今日はいいや、って感じで帰っちゃう人がいるのだろう。つまり、整理券に書かれている番号ほど待ち時間は長くない、ということだ。10分〜15分も待てば自分の番が来るだろうな、と思い、商品を見たりして番を待つことにした。 すると、一人のおばさんが早足で入店してきて、整理券も取らずに窓口の店員に話しかける。 おばさん 「頼んでおいた携帯を取りに来たんだけど。」 店員 「申し訳ございません。整理券を取っていただけますか?」 おばさん 「え?携帯受け取るだけなんですけど。出してくださる?」 店員 「皆さん順番を待っていただいていますので。」 おばさん 「だって受け渡しするだけでしょ?5分もかからないんだから、ちょうだいよ。」 店員 「そんなに待ち時間は長くないですから。」 おばさん 「え?受け渡しだけなのよ!」 店員 「申し訳ございませんが。」 おばさん 「もういいわ。頼んでいたものもいいわ。受け渡しするだけじゃない。」 3分ほどのやり取りをしたあと、そのおばさんは早足で店を後にした。たぶん新しい携帯を前日にその店で買ったんだろうけど、結局それを受け取らない判断をおばさんは下したわけだ。 僕が思ったのは、以下の点。
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受け取るだけだから、というのは嘘。商品を受け取らずに帰った、ということは、代金はまだ払っていないということだから、商品の受け渡しだけでなく、購入手続きなどがまだあるはずで、そのやり取りがあっという間に終わることはあり得ない。
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前日から商品の受け渡しを待っているわけで、たった数分待てないだけで商品の購入を諦めてしまう思考が僕にはわからない。他の店で買うために、再度何時間も待つことになるのに。
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「自分の順番を待つ」という、幼稚園児でもできる行動をすることができないのにびっくり。しかも自分を優先しろ、という理由が絶対的な自分本位。
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押し問答している時間で、始めからおとなしく待っていれば自分の順番が来たかもしれない可能性。
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店の対応は正しい。店員のおねえさんGJ! どう育ったら、ああいう大人になっちゃうのだろうか。。。「人の振り見て我が振り直せ」。僕も気をつけたいと思った、ある冬の出来事だ。