Partuza!にパッチを送ってみました
OpenSocialコンテナとして広く使われているApache Shindigには、残念ながらSNSとしての機能は搭載されていない(当たり前だけど)。そのため、ローカル環境でOpenSocialアプリケーションを開発するには、実はShindigだけだと、どうしても 役力不足になる。Shindigは会員情報や友達情報、アクティビティなどをXMLファイルにて記述し利用することができるようになっているが、OpenSocialアプリケーションから作成を要求したアクティビティなどは、メモリ上でしか保持されないため、実際に処理が完了したかどうかを確認することさえ困難を極める。デバッガ環境を作らないといけないので。 その不便さを解消するために、予めShindigに対応した簡易SNSがある。それが「Partuza!」である。詳しくは、以下のエントリを参照されたし。 「 オープンソースのShindig対応SNS - Partuza!」 - Tender Surrender 「 Partuza!」 - Google Code さて、このPartuza!だが、生まれたてホヤホヤのプロジェクトであり、超基本的な機能は備わっているんだけど、かゆいところまで実装されているかというと、まだまだこれからという感じのレベルである。もちろん、Partuza!があるのとないのとでは雲泥の差であることは確か。Partuza!とSindigの最新コードでOpenSocial v0.8のアプリの動作確認をローカルで行うことができるのは、めちゃくちゃ嬉しい。けれど、惜しい。 多くのSNSにおいて、なぜかアクティビティの作成に関する実装が酷く、まともに作成できるSNSは一つもない。TITLEとBODYのみの作成だけでも、NOT IMPLEMENTEDあるいはJavaScriptエラー。 そこでPartuza!の出番なのだが、アクティビティの作成に関して、マルチメディアコンテンツ(MediaItemオブジェクトで表現される)を含むアクティビティの作成には成功するのだが、実際に表示されるのはTITLEとBODYの文字列のみ。MediaItemオブジェクトにて指定した画像の表示は、残念ながら未実装。 ほとんどのSNSにて動作確認できず、頼みの綱であるPartuza!でもダメなのは、僕の気持ちが許さない。Partuza!のコードはPHPで書かれており、中身を見るとそう難しくなさそうなので、画像付きのアクティビティが表示できるようにコードを修正して、パッチを送ってみた。 「 Issue 19 in partuza: The patch to display the activity with the image」 - Google Code
ドキドキだったけど、めでたくコミットされ、Contribution完了。もれなく自分のコードが入ることになるのは、ちょっとのコードでも、とても嬉しい。Partuza!は、今後OpenSocialアプリケーションの開発効率をあげるためのキープロダクトになると思うので、今後も機能追加をしてみたい。