10点満点廃止!?

現在,体操の世界選手権が行われている。予選で富田選手,水鳥選手の日本人勢1,2位独占状態に興奮しているが,それよりも気になるのがこのニュース。

消え行く体操の10点満点 歴史的なルール改正の訳

そう,今回の世界選手権で,10点満点ルールでの採点は最後なのだ。確かフィギアスケートの採点ルールと同じような感じで,今後は満点を決めずに点数を付けることになる。

体操経験者としては,やっぱり10点満点採点じゃなくなってしまうのは,すっごい違和感がある。「完璧レベルに自分がどれだけ近づけたか」っていう点数の方がわかりやすい。中学時代の僕の最高点数が9.3(鉄棒,規定演技)なんだけど,規定演技という全く同一の土俵のなかで,他人と相対評価できる規定演技は,演技するのも好きだったし,世界大会で規定演技を見るのも自由演技より好きだった。規定演技がなくなって何年も経つけど,今度は10点という同じ土俵すらなくなってしまうことは,なんかしっくりこない。

「難易度の合計-減点」で計算されるんだろうけど,両方のバランスがとっても大事になる。減点を少なく,っていう方針なのは日本くらいで,世界のほとんどは(特に種目別だと)難しい技への取り組みを重視しているように見える。その傾向が,より促進されてしまうんじゃないだろうか。跳馬なんかは,3宙系がどんどん発表されているし,そのうち死人がいっぱいでそう。。。

膝がついてなくて下駄を履いている3宙よりも,つま先まで伸びていて膝がちゃんと閉じているサルトの方がよっぽどすごい。

体操はあくまでスポーツであり,ショーではない。10点満点が廃止されても,芸術性だけは損なわないような採点が行われてほしい。

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