DHCPからIPアドレスが振られないこととSafariブラウザの関係性

昨日、自宅のルータの無線LANの調子が悪くなった。有線でつなげると元気なのだが、無線LANでルータとパソコン間の接続が確立され、そしてパケットを投げた途端に、ルータがほぼ100%ハングアップしてしまう。結婚してすぐだから、今年の2月から約10ヶ月使ってきた。寿命とはとても思えないが、いろいろ対策を施してみるも復活することはなく、残念ながら新ルータを購入することとなった。 近くの大手家電店Y電気に行き、ルータを物色。ふむふむ、今は11nなんて規格があるのか。まだドラフトらしいが、子機が11nに対応していれば、最大300Mbps(理論値)も速度がでるらしい。もちろん、b/gの下位互換も保っているため、Win機は11nで最速、そしてmacは今まで通りb/gで、というストーリーが思い浮かんだ。これは良い!と、某B社製の11n対応ルータを購入。 自宅に帰って新ルータを設置し、まずはWin機から試してみる。結果は非常に快適。次にmacを試してみる。予想に反して、ほとんど繋がらない。接続が確立されていると見せかけて、DHCPでIPアドレスが振られていない状態。一瞬繋がることもあるのだが、すぐにIPアドレスを見失う。チャンネルやいくつかオプションをいじってみるも、現象は変わらない。 いやぁな予感がしたので、価格.comで購入した製品の口コミを見てびっくり。そこには、macユーザが全滅している光景が広がっていた。 macユーザは皆、全く同じ症状を訴え、しかも努力むなしく返品して別のルータを購入するという状況のようだった。つまり、僕は「はずれ」を引いてしまったということなのか。サポートセンターに電話してみるも、何度かけても話し中。こうなっちゃうと答えは一つ。返品しかない。 まず購入店に聞いてみようと電話をかけてみる。PC担当の人に回され、会話開始。 僕「今日そちらでルータを買ったものですが、macからだと無線LANで全然繋がらないのですが。。。」 店員「はぃ。」 僕「繋がったかと思うと、DHCPからIPアドレスが振られてなくて、一瞬繋がってもすぐにダメになってしまうんです。」 店員「ブラウザは何を使いましたか?」 僕「(ハァ?カンケーネーダロ)ブラウザですか?」 店員「はい。標準ですか?」 僕「はぃ。」 店員「あー、Safariは繋がらないですよ。」 僕「(ハァ?)SafariとかFirefoxでも一緒ですけど。ブラウザがどうとか」 店員「(僕の発言の途中で)macはSafariだとほとんどダメですよ。Firefoxでも一緒ですね。」 僕「(ハァ?マテマテ)ブラウザがどーとかそれ以前の問題で、DHCPからIPアドレスが振られない、つまり接続の確立からしてされてない状態なんですよ。」 店員「macだと無線LANは対応しているのはないですね。」 僕「(ナニイッテンダコイツハ)は?今まで使っていたルータが故障して新しく買ったんですけど、今までのルータではmacで使えていましたよ。職場などでも普通にmacで無線LANやってますけど。」 店員「そうですか?macでは無理ですよ。」 僕「(コイツニイッテモムダダナ)とにかく、価格.comで調べても、このルータとmacで無線LANはダメで、ほとんどの人が返品をしているみたいなんですよ。」 店員「あ、返品したいってことなんですね。」 電話先の店員の無知っぷりと知ったかぶりは、それはそれは酷かった。なんでこんなヤツが、わざわざサポートの先頭に立っているのか、全く理解ができない。20代の僕なら、ぶちキレて相手に説明&説得を試みるところだが、最近はスルー力も身に付き、一刻も早く解決に向かうため、返品の方向に話を転換。 幸いなことに、返品はすんなり受け入れてくれた。もうこの店舗で買う気は全くなくなったので、同じY電気の別の店舗に行ってみる。その店舗は、過去に電化製品一式を揃えていて、パソコン担当の店員も好感が持てている安心なところだ。 経緯を話すと、詳しい店員を紹介してくれた。結局のところ、11n対応だと、mac側が混乱してしまうらしい。2本使う信号をmacが戻したりすることができず、Winでは最強な11nも、Winとmacの混在環境では難しいだろう、という見解だった。つまり、将来に対して欲を出してしまった僕の完全な選択ミス。11nは僕にとって、まだまだ先のことなようだ。もちろん、macで無線LANはダメ、なんてことはなく、別にメーカーとの相性なわけでもない、ということも教えてくれた。やっぱり、知識を豊富に持つ店員の言うことは、非常に大きい安心感を得られる。 詳細な情報を手に入れることができたので、最初買った11n対応のルータよりも半額近く安いN社の11n非対応ルータを購入。最初の苦労は何だったのかと思うほど、あっさりとネット環境が復活した。Wiiについても、何の工夫もなくネット接続完了。快適だ。 かなりドタバタな一日になってしまったが、その分野に詳しい店員が販売チャンスを生むんだなー、と改めて痛感した。わけわからん説明と上から目線の態度しかできない店員がいる店舗に、僕と嫁は二度と行く気はしない。少なくとも、今日その店舗は顧客2名を失ったわけだ。わからないことは「わからない」と言えばいいのに。何で決めつけた言い方をするのだろうか。不思議でならない。 店員の不祥事(テラ何とかを作ったり、G揚げしたり)や接客の重要性が叫ばれる今日、店員の教育に力を入れる、つまり店員に投資をすることは売上に直結する重要な「急がば回れ」なんだということを、白岡の中心で叫びたくなった一日だった。

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