Google I/O 2012 Day 0

今年もGoogle I/Oに参加すべく、サンフランシスコに行ってきました。

昨年、一昨年とGoogle I/Oに参加できていて、今年で3回目です。今年の初めにはGoogle I/Oに行くことは決めていて日々ワクワクしていたのですが、日が近づいてくるにつれて「良くない噂」が聞こえてきました。SFの治安の話です。

  • BART(地下鉄)の中で「iPadを使っていたら、少年グループに扉が閉まる直前に盗られて逃げられた」という目撃談(しかもI/Oの数日前)。

  • 夜にMarket St.沿いにあるコンビニ(セブンイレブン)で「数人のグループが堂々と商品をパクっていて、その脇で店員が警察に電話していた」という目撃談(これもI/Oの数日前らしい)。

今までそれほど危険な目に遭ってなく、ちょっと上の話は僕をかなりびびらせました。出国前の日の夜はよく寝れず、「あー、行きたくねーなー」と思っていたことは事実です。「わざとパスポート持っていかないとかしちゃおうかなー」「帰国便のチケットを一日前に変更しちゃおうかなー」とか頭を巡ります。プラス、「どうせ寝れないんだろうなー」「夜一人で飯とかやだなぁ」とか、どんどんネガティブなことばかり考えてしまう始末。

結局、行ってしまえば全て吹っ飛んで楽しんじゃったわけですけど。

行きの飛行機では思ってたとおり寝れず、かといって映画を見るわけでもなく、グダグダ過ごしていました。寝不足のままSFOに到着。全く寝れなかった割には、元気です。これがナチュラルハイ状態?毎年そうなのですが、入国審査でアメリカに来たことを実感することになります。

審査官「What’s your purpose?」 僕「Sightseeing. For my pleasure.」 審査官「How long days?」 僕「Four days. I will go home after 5th days.」

ここまではいつも通り。

審査官「Is your purpose really sightseeing?」 僕「Of course, yes.」 審査官「For business?」 僕「No.」 審査官「・・・」

やばい、ばれてる。”Business?”って聞かれた時の相手の顔は「おまえ絶対嘘だろ」って顔でした。覚えてます。

審査官「What’s your job?」 僕「Developing services for the internet.」 審査官「Software engineer?」 僕「Yes.」 審査官「What’s the (your?) company name?」 僕「mixi.」 審査官「・・・(返事なくパスポートの処理を始める)」 僕「Hey, do you know mixi?」 審査官「No.」 僕「It’s like Facebook.」 審査官「Oh, really? Good.」(ここでニヤッとする)

指紋と顔写真を撮られ、「Have fun.」と言われて無事アメリカに入国できました。根掘り葉掘り聞かれ始めるかな?と思ったけど、そこまでじゃなかったです。入国審査の人は、ムスッとしてる時はちょー怖いんですけど、笑うとかなり優しそうな人に見えます。

その後BARTに乗ってHotel Marriottに到着。チェックインを済ませた後、Google I/Oの会場であるMoscone westに向かいます。行った時にはまだ開場前で、でも数十人が列を作っていました。毎年恒例の象徴的な「Google Mapのピン」が今年も置いてあります。

体感的には「日中でも半袖だとちょっと寒い」という感じでしたが、並んでいたところがちょうど日なたで、さすがに直射日光では暑い。時間になっても扉は開かず、別に並んでまで急がなくちゃいけない何かがあるわけではありません。耐えかねて僕らは「もういいや、後でまた来るか。昼飯食べに行こう。」と列から離れて日陰に移動しました。すると、

「Nice plan.」

と言いながら、僕らの前後に並んでいた外国人が一斉に日陰に来て、列から抜けたはずの僕らを起点に、また列ができました。そう、みんな我慢してたんです、暑いのを。「Jap、良くやった」と言わんばかりの顔を後ろの人はしてました。僕らは離脱したはずなんですけど。

その後扉が開き、いつものQR Codeを使ったチェックインを済ませ、入場パスとTシャツをゲットします。いつも通りです。これが確か午後2時過ぎの出来事。初日の予定は、夜にみんなで肉を食う以外に特になく、まずは昼飯を食べに近くの和食レストランへ。ダメですね、みんなもう慣れちゃっていて、御当地なものをできるだけ!なんて発想はどっかに行っちゃってます。

その和食レストランは、Moscone westの近くにある公園のそばにあります。その公園では、Google Walletのキャンペーンが行われていました。公園を取り囲むように数人の女性が、公園に来る人に次々と「Hey, you can get a drink, free.」とか言いながら声をかけています。しかも結構アグレッシブに。面白そうだし、見に行ってみると、自動販売機にスマートフォンをかざすと、Google Walletで認証と決済が走って、飲み物がめでたく出てくる、というデモをやっていました。おそらくNFCを使っていろいろやってるんだろうな、と。これ、日本では当たり前の光景なんですよね。自販機自体置いてあるのを全く見ないんですけど、現地の人にはうけていたようです。

そのデモの脇に、ビーチのセットが作られていて、見に来た人を案内してスタッフが撮影をしています。なぜビーチ?と思うかもしれませんが、結構日差しが強く、公園内にはビキニのお姉さん達が日焼け目的で寝てたりします。日本からわざわざ来たのだから、と、こんな写真を撮ってもらいました。

Google Walletの広報活動のお役に立てたとすれば幸いです。

和食レストランでまずい天ぷら蕎麦を食べて公園でグダグダした後は、ちょっとホテルに戻って休んでから、いざ肉を喰らいに移動開始です。場所はユニオンスクエアの近くの Morton’s The Steakhouse。明らかに周りに比べると、お高そうなお店です。

軽く1杯ビールを飲み、オーダーを決めます。肉をがっつり!って気分でもなかったので、僕は肉とエビ、そしてホタテのベーコン巻きのミックスプレート的なものを選択。そこで「サラダどーする?」と店員に聞かれ、みんなは店員がまず進めてくるシーザーサラダをチョイスしてるも、「I don’t order a Caesar salad because I cannot eat all dairy product…」「Oh, so, there is a tomate salad.」「OK, I decide it.」なんて会話をしてトマトサラダをオーダー。会計の時に初めて気がついたのですが、ミックスプレート的なものとサラダは別会計だったんですね。最初からわかってれば頼まなかった。なぜなら、トマトが巨大だったからです。シーザーサラダも、どう考えても3,4人分が1皿でみんなに運ばれてきました。食えないって。

ミックスプレートは、量も程よく、すっごい美味しかったです。

最後の会計、一人$100。しかも現金払い。すごいですね!

こうして初日はあっという間に過ぎていき、でもなかなか寝付けずに布団の中でウダウダします。が、なんとか4時間くらいは寝れて、いよいよGoogle I/Oの初日を迎えます。

続く。

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